2026年版 高校入試情報(長野県)

長野県高校入試平均点推移

平均点推移グラフ(5科目総合平均点)

※令和8年(2026)度の平均点はまだ公表されていません

平均点推移グラフ(科目別平均点)

※令和8年(2026)度の平均点はまだ公表されていません

平均点推移(点数表)

※令和8年(2026)度の平均点はまだ公表されていません

2026年長野県高校入試、いずみ塾が導き出す答え!

国語

出題形式と配点
大問 内容 知識問題【配点】 選択【配点】 抜き出し【配点】 記述【配点】 合計【配点】
1 論説文 7問 【8点】 2問 【6点】 0問 【0点】 4問 【17点】 13問 【31点】
2 国語表現 0問 【0点】 2問 【6点】 1問 【3点】 2問 【9点】 5問 【18点】
3 漢字 4問 【9点】 0問 【0点】 0問 【0点】 0問 【0点】 4問 【9点】
4 古文 2問 【2点】 2問 【5点】 2問 【5点】 2問 【6点】 8問 【18点】
5 小説 0問 【0点】 4問 【11点】 0問 【0点】 3問 【13点】 7問 【24点】
合計   13問 【19点】 10問 【28点】 3問 【8点】 11問 【45点】 34問 【100点】
問題の傾向と内容

大問は例年通り論説文、国語表現、漢字、古文、小説という5問の構成でした。総問題数は34問、記述の問題数が6問⇒9問に増え、配点も34点⇒45点と大幅に高くなりました。その中で50~60字以上の記述が2問、20~30字以上の記述が3問、20字以内の記述が3問、字数制限のない記述が3問、計11問出題されました。昨年度に比べると記述の問題が増加し難易度が上がったように思えますが、記述量が削減されて要点をまとめやすい問題が多くなりました。記述の内容に若干変化がありましたが、大きな傾向変化はありません。記述問題に慣れている生徒にとってはそれほど難しいものではなく、難易度は例年通りか若干易化したと考えられます。

大問ごとの概説
【問1】論説文 古田徹也「いつもの言葉を哲学する」より出題

「ケア」「インフォームドコンセント」などカタカナ語をどこまで避けるかという課題を扱った内容です。長野県の入試で頻出の「言葉・哲学」にまつわる本文が今年も出題されました。漢字の読み、文法(品詞)、本文の要約の穴埋め、論理の構成などほぼ例年通りの傾向でした。近年、本文の要約の穴埋めは抜き出しとして出題されることが多かったですが、今年度は短文記述の形式で出題されました。

問1で特筆すべき問題は(6)です。筆者の意見に合う具体例を記述する問題が4年連続出題されていましたが、今年は本文の内容に合わせた意見文に変更されました。取り組みやすい内容になりましたが、記述条件が多いため注意が必要です。問題文で問われていることを見落とさないように冷静に取り組みましょう。

【問2】国語表現 クラス活動に関する説明のリハーサル

地域交流活動「おうちサポート隊」の概要説明に向けたリハーサルを行っている場面です。スライドと実際の説明、クラスメート2名の助言から問題が出題されています。助言を受けて修正した内容の書き直し、発言の意図などおおむね例年通りの傾向です。(1)から50字以上の記述があるため驚いた生徒もいるかもしれませんが、他の説明を踏まえて書けばいいので決して難しくありません。

問2で特筆すべき問題は(5)です。発言の意図を問う問題は頻出ですが、発表者の言葉遣いの特徴(意図)を記述する形式は初めて出題されました。条件1が悩む内容ですが、言葉づかいの特徴が「敬語を使用している」と分かればおのずと答えは出てくるでしょう。

【問3】漢字

例年誤って使われている漢字を探し、同じ読みの漢字で正す問題が3問出題されていましたが、今年度は1問に減り、新たに漢字の書き取りが3問加わりました。漢字の意味や言葉の意味にも着目し、同音異字、同訓異字について普段から力を入れて学習していきましょう。

【問4】古文・漢詩 兼好法師「徒然草」、本居宣長「玉勝間」より

2つの古文から出題されています。「徒然草」は兼好法師が日々思ったことを書き連ねた随筆です。第二十二段より、今と昔を比べて言葉が乱れていることを嘆いた一節から出題されています。「玉勝間」は本居宣長が、古典を学ぶ中で得た知識や考えを書き連ねた随筆です。現代仮名遣い、内容に関する選択・記述、2つの文章を読み比べたあとの生徒の話し合いに関する問題は例年通りでした。

問3で特筆すべき問題は(5)です。特にⅱの記述問題は、例年よりも難易度が高かった内容でした。キーワードの『価値観』は本文や問題には記載されていませんが、「徒然草」と「玉勝間」では『考え方』つまり『価値観』が異なっているとわかります。時代によって異なる『価値観』を対比させ、さらに未来でもその『価値観』は変わる可能性があることを示唆しています。同等の意味を持つ表現を正確に読み取り、記述する力が試されており、論理的な記述対策が必要になります。

【問5】小説 坂本葵「その本はまだルリユールされていない」

「本と心」の結びつきを描いた作品で、主人公は製本工房の女性と出会い、過去のわだかまりをほどいていく場面から出題されています。表現に関する問題、本文内容に関する問題、登場人物の心情の記述など例年通りの問題です。

問5で特筆すべき問題は(6)です。毎年出題されている心情の記述問題ですが、印象に残った部分をまとめたノートの空欄を完成させる内容でした。記述が2つありますが字数は昨年度よりも減り、より書きやすい内容になりました。キーワードから何を書くのか類推しにくく、字数も30~50字と幅広く設定されているので、解答例から様々な表現が許容されていることが分かります。

対策

国語は中学1年生から対策ができる唯一の教科です。長野県の国語の問題は全国的に見ても、難易度が比較的高く、特に記述問題、古文・漢文は早めの対策が必須になります。まずは学校で配布される入試対策用の問題集に取り組みましょう。そして記述問題は必ず学校や塾の先生に採点を頼み、記述の精度をあげましょう。古文独特の表現に慣れるために様々な問題に触れる必要があります。

2学期以降は長野県の過去問に取り組み、それから全国の過去問題集に取り組むのがベストです。また、長野県の傾向問題に慣れるために学校のテストだけでなく外部の模試を受けることをお勧めします。

数学

出題形式と配点
大問 出題内容 基本【配点】 記述・作図【配点】 応用【配点】 合計【配点】
1 基本計算・図形(求角・作図)・確率 11問 【33点】 1問 【3点】 0問 【0点】 12問 【36点】
2 データの活用・
式による説明・空間図形
4問 【9点】 2問 【5点】 4問 【9点】 10問 【23点】
3 Ⅰ一次関数の利用
Ⅱ二次関数の利用
5問 【11点】 3問 【9点】 1問 【3点】 9問 【23点】
4 平面図形 2問 【5点】 1問 【4点】 3問 【9点】 6問 【18点】
合計   22問 【58点】 7問 【21点】 8問 【21点】 37問 【100点】
問題の傾向と内容

令和8年度の数学入試は、昨年度と比べて問題数・配点・出題形式に大きな変更はなく、例年通りの構成で実施されました。問1では基礎的な内容を中心に幅広い知識を確認し、問2以降ではデータの活用、関数、図形の各分野において与えられた情報を整理し式や図、グラフを用いて考える力が求められました。特に、文章や図から必要な情報を読み取って処理する場面が多く、単なる知識の暗記だけでなく、読解力や思考力、計算の正確さが重要となる試験でした。全体の難易度は昨年度と同程度であり、基礎力と活用力をバランスよく問う内容だったといえます。

大問ごとの概説
【問1】小問集合

問題数、傾向に大きな変更はなく、配点も12問×3点の36点と昨年度同様でした。内容は基本計算、作図、求角、確率、関数など。中1から中3までの広い範囲から問題が出題されており、幅広い基礎知識が求められる構成となっていました。昨年度に比べて基礎的な問題が増え、作図もこれまでと比べて基礎問題となったため、昨年度よりやや易化したと考えられます。

【問2】データの活用・式による説明・空間図形

例年と傾向の変化はなく、Ⅰデータの活用〈7点〉、Ⅱ式による説明〈10点〉、Ⅲ空間図形〈6点〉の3問構成でした。Ⅰのデータの活用は基本問題ではありますが、代表値とその意味を正しく理解していなければ対応しにくい内容でした。Ⅱの式による説明も定番の問題パターンといえ、(2)の問題は最終的にS=aℓに整理できる問題ですが、途中の式変形や整理にやや難しさがありました。

Ⅲの空間図形も定番の形式でしたが、糸の最短経路を考えるにあたって円すいの展開図で中心角を求め、さらに比が決まった直角三角形に着目する必要があり、発想力が問われる問題だったといえます。

【問3】関数

Ⅰは一次関数の利用と例年通りで13点、Ⅱは二次関数の利用(動点)で10点の出題でした。Ⅰは速さをテーマとした問題で、与えられた情報から必要な数値を適切に読み取り、変域や傾きを求める力が必要となります。また例年通りグラフを用いて問題の条件を判断する記述問題も出題されました。

Ⅱは二次関数の動点に関する問題で、出題形式は定番でしたが、動点の移動する速さが問題文中に直接示されていない点にややひねりが見られました。また(2)③ではグラフを書く問題が出題され、変域によるグラフの違いを考慮しながら、各グラフの始点と終点の座標を求めて結ぶことができれば解ける問題でした。

【問4】図形

問題数、出題傾向に大きな変更はなく、証明1問を含む全6問、18点分の出題でした。長方形の内部にできる図形を題材とした図形の総合力が求められる大問で、前半では角度と合同の証明、後半では面積・長さ・比を扱う構成でした。

問4は例年難易度が高く、証明の記述問題も含まれるため時間を要する大問となっています。今年度も例年同様に難易度は高く、特にⅡ(2)(3)は上位校を志望する受験生の間でも差がつきやすい問題であったと考えられます。

対策

問1は試験全体の約3分の1を占める配点であるため、確実に得点することが重要です。内容は教科書レベルの基本問題が中心で、素早く正確に解く力が求められます。類題が出題される傾向も見られますので、長野県の過去問の問1を繰り返し解くことに加え、他都道府県の入試問題の問1にも取り組むことで、基礎力と処理の速さの両方を養うことが大切といえます。

問2は様々な単元から2~3単元が出題されます。特に連立方程式の利用、規則性、文字式による説明、資料の整理、データの分析、空間図形などからの出題が多く見られます。そのため、特定の単元に偏ることなく、どの分野が出題されても対応できるように準備しておくことが必要。式の立て方や公式の使い方、基本的な解法を確実に身につけ、苦手な単元については一つずつ着実に克服していくことが重要となります。

問3の対策としては、関数分野を重点的に学習することが大切です。「一次関数の利用」、「二次関数」は繰り返し出題されているため、優先的に対策しておきたい単元。一次関数の利用では料金、速さと時間、水そうなど身近な場面を題材とした問題が多く、複数のグラフの交点や座標の意味を読み取る力、そしてそれぞれのグラフの式を求める力が求められます。また文章量や情報量が多いため、必要な情報を整理して読み取る練習が欠かせません。二次関数はy=ax2のaの値の求め方、座標平面上の図形の面積、等積変形などを確実に扱えるようにしておく必要があります。長野県に限らず他都道府県の入試でも頻出の分野なので、多くの問題に触れながら、情報の整理と立式に慣れていくことが大切です。

問4のような平面図形の問題は、十分な演習を通して慣れておくことが重要となります。そのため、まずは中2で学習する「三角形・四角形」、中3で学習する「円周角」「相似」「三平方の定理」などの基本事項を確実に身につけることが必要。そのうえで、これらが複合した問題に取り組み、図形の性質を組み合わせて考える力を養うことが大切です。一方で、相似や三平方の定理は中3の2~3学期で学習する単元のため、入試対策として取り組める時期がどうしても遅くなりがちです。学習してから入試までの期間が短いため、限られた期間の中で応用問題にも対応できる力を身につけなければなりません。理想としては、中3の12月までに三平方の定理までの学習を終え、冬休みには長野県の過去問などを活用しながら平面図形の実践的な対策に入ることが望ましいといえます。

英語

出題形式と配点
大問 出題内容 記号選択【配点】 単語・英文記述【配点】 合計【配点】
問1 リスニング 9問 【20点】 0問 【0点】 9問 【20点】
問2 小問集合
(適語補充・対話文完成・資料読み取り)
5問 【15点】 4問 【14点】 9問 【29点】
問3 複数資料読解
条件付き英作文
5問 【15点】 1問 【8点】 6問 【23点】
問4 長文読解 5問 【16点】 4問 【12点】 9問 【28点】
合計   24問 【66点】 9問 【34点】 33問 【100点】
問題の傾向と内容

昨年度と同様4つの大問で構成されており、出題傾向に大きな変化は見られませんでした。問題形式別での配点は、記号問題が66点、記述問題が34点で、一昨年と全く同じ配点です。昨年度と比べると、記述問題だった7点分が記号選択の問題となりましたが、選択問題自体の難易度がやや上がっていると思われます。特に、問4⑵の適切な副詞を選ぶ問題や、問4⑸の6つの選択肢からすべて選ぶといった問題の復活で、解答に確信が持てなかった生徒もいたのではないでしょうか。問2の文法問題では、新指導要領からの出題はなく、中1・2年生までの基本的な時制表現のみで得点できる問題もありました。しかし読解問題中心の構成は変わらず、問2~問4までの単語数は約1260語と非常に多いです。また、傾向こそ大きく変わってはいないものの、一問一問を見てみるとしっかり準備をして臨んでもやや解答に迷う問題が多かったのではないかという印象です。

大問ごとの概説
【問1】リスニング

⑴はイラスト問題、⑵は対話文・アナウンスを聞いて答える問題、⑶は正しいメモを選ぶ問題で、昨年度と同様です。⑴のイラスト問題については「一度読み」が定番となっています。⑷はここ数年では新しいタイプの問題でした。No.1では20秒間の設問確認のあと、インタビュー形式の会話文が流れ、1⃣~4⃣の質問リストの中から、次に来る質問がどれになるかを選択する問題でした。近年は英語メモの穴埋め部分を聞き取ってメモを完成させるタイプの問題が続いていたので、新鮮に感じました。

全体の読み上げられる英単語の量は約365語で、読み上げスピードも例年から大きな変化はありませんでしたが、⑷では目を通さなければいけない情報量が多かったため、焦ってしまった生徒もいるかもしれません。英語には英語特有の波があり、ネイティブのテンポは速く感じられます。リスニング対策は倍速レッスンを取り入れると良いでしょう。

【問2】小問集合(適語補充・対話文完成・メール文、掲示内容の読み取り)

Ⅰは⑴適語選択、⑵不足している語を補って英文を完成させる問題、⑶適切な表現に書き直す問題で、昨年度と形式は同様です。現在形、過去形、未来形といった基本時制の理解と、接続詞や疑問詞の使い方が正しくできるかが問われました。⑵⑶は複数の解答が考えられ、例年正答率は低い傾向にあります。特に⑶①では「存在するという文に修正」という日本語アドバイスからthere is/are~を使えたか、⑶②では「意見を表明する文に修正」というアドバイスからI thinkと助動詞shouldを組み合わせて解答できたかがポイントです。いずれも中2までに習う文法ではありますが配点も4点と高く、【問2】の中では難易度が高かった問題と言えます。

Ⅱは、⑴友達とのメール文、⑵駅の掲示板の読み取り問題でいずれも選択形式でした。⑵では選択肢を2つ選ぶ必要があります。River・Park・Gardenという3つの駅名が出てくるため、情報を整理しながら読むことが大切でした。メールや掲示板などは実社会で目にする形式が多いので実用性がある問題ともいえます。

【問3】複数資料の読解と情報整理・条件付き英作文

オーストラリアの姉妹校からやって来る生徒たちとの異文化交流が題材です。チャット画面、ウェブ広告、新聞の投稿記事、雑誌のコラムといった、日常生活でありそうな異なる形式の文章が混在しています。これらをバラバラに読むのではなく、「ブラウン先生のアドバイス」を軸に「広告の内容」を吟味するなど、情報を照らし合わせる力が求められています。

問3では昨年度にあった適語補充の問題はなく、⑹の英作文以外は全て記号選択問題に戻りました。しかし、⑵<最も伝えたいことを選ぶ>⑷<記事のタイトルを選ぶ>といった問題は要点をつかむ必要があるので、文章を短時間で読み切り理解する「速読力」も必要となります。一方、⑶の<事実と考えを見分ける問題>はここ数年出題されていますが、こちらは比較的簡単で得点源としたい問題でした。

恒例となった英作文は、提示された2つのツアーのうち、どちらが良いか理由を含め20語で書く問題でした。長野県の場合は例年、対話や資料をふまえた上で「自身の意見に理由をつけて述べる」形となっています。【私は〇〇(のほう)が良いと思います。なぜなら(〇〇は)〇〇だからです。】というライティングのパターンをいくつか書けるようにしてみることが第一歩となると思います。

【問4】長文読解

ブルックリン橋の建設に関わった人々をレポート形式にまとめた長文でした。長野県では「人物」に関連した長文が頻出です。今年はキーとなる人物が複数人登場していましたので、それぞれの人物が橋の建設にどのように関わったのか内容を整理しながら読む必要がありました。⑵の副詞を選ぶ問題や⑸の6つの選択肢からすべて選ぶ問題は、昨年から配点も高くなっており選択問題であっても簡単ではないと言えます。また、⑶⑹のようなメモや感想文の穴埋めといったように、本文をまとめ直す設問が多いのも特徴で、内容の要約力が試されます。

テーマ自体は取りかかりやすく、文章自体の難易度は平均的です。ただ設問が長く、注釈も多いので視線の移動が激しいため、ペース配分が鍵となったでしょう。

対策

長野県の英語入試は定期テスト対策のような単語や文法の学習だけでは、高得点に結びつけることはできません。これから受験を迎える皆さんは、1学期の段階で基礎的な文法や単語力を固め、早めに読解問題の対策に取り組んでほしいと思います。まずは教科書でも初見の文章でも良いのでじっくりと英文と向き合い、文章全体の内容を理解することを心がけましょう。そして徐々にスピードや時間配分などを意識して、要約をつかんだり、情報を整理するといった問題に取り組んでいけると良いでしょう。

また、長野県は、他県と比べても「実戦的・対話的」といった特徴があります。単に英文を読んで解くというより、“情報を整理して自分の意見を作る”プロセスが重視されてきていると言えます。近年学校では、英語で表現する活動も増えてきています。英語を「読む」だけではなく、「聞く」や「書く」といった機会を大切にして、3技能をバランスよく学習してほしいと思います。

理科

出題形式と配点
大問 内容 選択問題【配点】 計算問題【配点】 記述問題【配点】 その他【配点】 合計【配点】
1 生物 4問 【12点】 0問 【0点】 2問 【5点】 4問 【8点】 10問 【25点】
2 化学 3問 【6点】 1問 【3点】 1問 【3点】 5問 【13点】 10問 【25点】
3 地学 5問 【15点】 1問 【3点】 1問 【3点】 2問 【4点】 9問 【25点】
4 物理 4問 【8点】 2問 【6点】 1問 【3点】 3問 【8点】 10問 【25点】
合計   16問 【41点】 4問 【12点】 5問 【14点】 14問 【33点】 39問 【100点】
問題の傾向と内容

大問は例年通り4問の構成で、生物・化学・地学・物理分野から1問ずつ出題されました。また、それぞれの分野からテーマが2題ずつ出題されています。この形式は過去数年にわたり変わらない出題形式と言えます。本年度は昨年度に比べ計算問題が少なく、一般的な問題集を解いてきていれば一度は見たことがあるようなパターンの問題が数多く出題されていたため、解きやすい生徒が多かったのではないでしょうか。また解答形式では選択問題の割合が全体の中でも高く、配点も41点と半分近くを占めていました。ただイオンや磁界に関する問題が出題されたことで、苦手意識がある生徒にとっては難しいと感じる内容も一部あったと思います。全体を通して、近年続く易化傾向は継続と見ていいと思います。

大問ごとの概説
大問1 生物分野【たまねぎの体細胞分裂・デンプンとだ液に含まれる消化酵素】

Ⅰでは体細胞分裂にかかる基本的な知識を問う問題から、記述問題など出題されました。Ⅱではデンプンとだ液のはたらきに関する問題が出題されました。

今年は計算問題が出題されず、また学校から配布される問題集に見るような問題構成となっており、スタンダードな問題が並んでいた印象があります。昨年度よりも問題自体は難しくはないため、大問1では全問正解を目指したいところです。

大問2 化学分野【温泉水に含まれるイオンと中和・金属の酸化】

Ⅰでは温泉水を題材にしたイオンに関する問題が出題。長野県ではイオンは頻出となります。Ⅱではマグネシウムと銅の酸化に関する問題で、目新しい問題ではありませんでした。

近年は計算問題が数問出題され、正答率はそこまで高くない問題が出題されていましたが、今年度は1問のみ。また計算問題の内容も、問題集をやりこんでいる生徒であれば、問題を見ただけで即答できるパターンの問題でした。ただし、Ⅰで見られるイオンの数に関する問題は全国的に見ても正答率が低い問題で、Ⅱで出題された炎色反応に関する問題は、そこまで問題として扱われないため、意表を突かれた生徒もいたのではないでしょうか。

大問3 地学分野【地震・月の満ち欠け】

Ⅰでは地震に関する問題が出題されました。Ⅱは昨年度に引き続き天体からの出題となり、月の満ち欠けが出ました。計算問題が1問のみとなり、また出題もオーソドックスな内容に感じました。

確実に取れるようにしたいのが、Ⅱの月の満ち欠けです。天体分野は長野県では頻出となります。習うタイミングが中3の2学期末から3学期初めであるため、習ったものを深く掘り下げないまま受験に向かう生徒も多くいます。天体まではできる限り予習で早めに終わらせ、復習に取りかかりたいところです。

大問4 物理分野【斜面を下る台車と運動・スピーカーから音が出る仕組み】

Ⅰでは斜面を下る台車と運動に関する問題。Ⅱはスピーカーの仕組みを電磁誘導によって明らかにする問題で、近年見られる日常生活とのかかわりを題材にする問題となっていました。Ⅱはあまり問題集では見ない出題パターンです。問題の内容と自身が持つ知識をどうリンクさせていくかといった、思考力が大きく問われる内容であったと言えます。

対策

5年前以前に比べ、理科の平均点は一部を除いて上がっています。要因の一つには、基本的な内容をおさえる問題がきちんと出るようになったことだと見ています。

これから受験を迎える生徒の皆さんにお伝えしたいのは、学校から配布される問題集については2周3周と数をこなすようにしてほしいこと。また解く速さを追い求めるよりも、正確に読み取ることを重点に置いて問題を解いてほしい、ということです。長野県の入試は問題の条件や設問をきちんと読み取ってしまえば、そこまで難しい解法にならない問題が多いです。

速さは後からついてきますので、まずは書いてあることを正確に読み切ることを一つの訓練にしてみましょう。

社会

出題形式と配点
大問 出題内容 語句記述【配点】 選択・数字【配点】 記述論述【配点】 合計【配点】
1 地理分野 3問 【7点】 7問 【12点】 5問 【15点】 15問 【34点】
2 歴史分野 1問 【2点】 11問 【24点】 2問 【6点】 14問 【32点】
3 公民分野 2問 【4点】 6問 【13点】 5問 【17点】 13問 【34点】
合計   6問 【13点】 24問 【49点】 12問 【38点】 42問 【100点】
問題の傾向と内容

今年度は記述論述問題が昨年度に比べて4問増えましたが、配点の増加は1点にとどまりました。語句記述問題の配点が2点減り、選択・数字問題が9点高い配点となりました。完答問題や複数の正しい選択肢を選ぶ問題が多く、選択肢の文章に紛らわしい表現が多かったため慎重に問題、資料を読み取ることや、正確な知識を身につけておく必要がありました。難易度は昨年よりやや難化したと感じます。基礎知識の定着はもちろん、資料から読み取れることに対しての原因や課題について考え、説明する力が求められています。

【問1】地理分野 東北地方の自然、文化、産業とルワンダの経済発展に関する問題

〇出題構成
昨年度と異なり問1での出題となりました。語句記述問題は1問少なく、3問出題されました。選択・数字問題は7問で12点分と、昨年度に比べて問題数は1問増え、配点が3点ほど少なくなりました。複数選択問題は同様に1問でした。記述問題の数は昨年度より1問増え、配点が3点高くなりました。

〇問題構成
今年度の問題も複数の資料がちりばめられており、資料から考えられる原因やその理由、課題を答えさせる問題が目立ちました。また自然地形やその地域の文化について問う問題や時代変化による地形図の変化の読み取り、経済発展による輸出額や輸入額の変化を問う問題など、「移り変わり」を読み取らせる問題が多かったことも注目されます。

日本や世界の各地域の特色として自然、文化、産業をとらえて資料から変化を読み取り、その背景や今後の課題を説明できるように学習していく必要があります。

【問2】歴史分野 各時代の日本と外国との関わりと民衆の運動についての問題

〇出題構成
昨年度と異なり問2での出題となりました。語句記述問題の数、配点は同様です。選択・数字問題は2問増え、配点は1点減少しました。複数選択問題は昨年度から2問増え、3問出題されています。記述問題の数・配点はそれぞれ1問、3点昨年度より増えています。

〇問題構成
単語知識を問う問題は昨年度同様の1問の出題。選択問題では昨年度と異なり、誤った選択肢を選ばせる問題がありました。複数選択問題が増えたことから、より正確な知識を問われる傾向が見られました。

また問2Ⅰは昨年度はなかった略年表を使った問題で構成されており、並べ替え問題も1問出題。歴史の流れをとらえているかどうかが問われる出題となりました。

各時代の日本と外国との関係とその変化、民衆の生活とその変化をより正確に学習しておく必要があります。また紛らわしい選択肢を選ばないように慎重に問題に取り組む練習をしておきましょう。

【問3】公民分野 基本的人権と安全保障に関する問題

〇出題構成
昨年度と公民分野の配点に変化はありません。記述問題が2問増え、配点は5点増加。語句記述問題の出題の数、配点ともに変化はなく、選択数字問題は1問減って配点は5点減少しました。複数選択問題の出題が1問ありました。また誤っているものを答える問題はなく、すべて適切なものを選ぶ問題でした。

〇問題構成
昨年同様、問3に公民分野と論述問題が組み合わされて出題されました。今年度は衆議院選挙が話題になったこともあり、選挙に関する問題も出題。人権に関する基礎知識を問う問題に、診療報酬や選挙など身近なテーマを絡めてきています。また国際連合や人間の安全保障についてなど、学校授業で終盤に学ぶ単元の出題がありました。論述問題については6つの資料と1つの考察、表から読み取れる課題と自身の選んだ事柄についてその根拠と理由を説明する問題です。論述問題のテーマは環境保全に着目した無電柱化についてですが、その地域の特色や費用面、災害時のことなども考えて書くことが求められています。

昨年度同様、公民の問題では、問題を通じて受験生に意識してほしい社会問題が取り上げられています。そのため教科書の知識に限らず、日頃のニュースなどを通じて、社会で話題になっている事柄、自身の生活する地域をより良くすることに興味関心を広げていくことが、入試対策として大事になると考えます。

対策

基礎知識の定着を図ることはもちろんですが、出題の傾向をつかむために問題集を繰り返し解き、過去問に早く、そして何度も取り組みましょう。また正確性が求められるような選択肢が増えているため、曖昧なままにせずその出来事の背景や変化の経緯、課題などにも注目しましょう。身近な大人や先生に質問してみることもとても大切です。

記述問題についても資料から読み取れる要点やその理由を短い言葉で簡潔に言い表す練習を繰り返しましょう。パターン別の記述問題に取り組んでみたり、80字程度の記述問題に多く触れられるよう学校や塾の先生に相談し、採点も自己採点ではなく、ほかの人にお願いして精度を高めていきましょう。

また、皆さんの身のまわりの問題をどのように解決すればよいのか?という、社会全体に目を向けさせる傾向は変わることはないと思われます。是非、身のまわりのニュースや出来事に関心を持ち、友だちや身近な大人と話をしてみてください。

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