2022年版 高校入試情報(山梨県)

山梨県高校入試平均点推移

平均点推移グラフ(5科目総合平均点)

平均点推移グラフ(科目別平均点)

平均点推移(点数表))

国語

出題形式と配点
大問 出題内容 漢字/語句【配点】 文法【配点】 選択【配点】 記述【配点】 合計【配点】
漢字・書写 10問 【20点】 1問 【2点】 0問 【0点】 0問 【0点】 11問 【22点】
表現 0問 【0点】 0問 【0点】 2問 【6点】 1問 【4点】 3問 【10点】
説明文 0問 【0点】 0問 【0点】 2問 【5点】 5問 【16点】 7問 【21点】
古典 0問 【0点】 1問 【3点】 0問 【0点】 3問 【9点】 4問 【12点】
小説文 2問 【4点】 0問 【0点】 2問 【6点】 4問 【25点】 8問 【35点】
合計   12問 【24点】 1問 【2点】 6問 【17点】 14問 【57点】 33問 【100点】
問題の傾向と内容

大問数は例年通りの5つとなっています。全体の問題数は33題で昨年と変わりませんでしたが、昨年度からさらに記述問題が増えました(昨年度12題→今年度14題)。大学入試が共通試験になり、記述問題が増えたことが影響したと思われます。文字数に関わらず、様々な記述問題に積極的に取り組み、本番までに力をつけておくことが大切です。
作文も「具体的な経験をいれること・文字数が240文字以内」という条件は変わっていません。日ごろから本番と同じ条件で練習しておくとよいでしょう。

【大問1】漢字・書写

例年同様、読み・書きからそれぞれ5問ずつ出題されました。普段からわからない漢字は調べて、読み・書きともにできるようにしておきましょう。
書写は行書の特徴を問う問題でした。その特徴は「筆順の変化・点画の省略・点画が曲線的で丸みがある」などが挙げられます。書体は他に草書・篆書・隷書があります。これらの書体の特徴も今後に備えて調べておきましょう。

【大問2】 表現

大問2では、「スピーチ」「話し合い」「プレゼンテーション」などの文章があり、その内容から問題が出題されます。今回は、「山梨県への観光客をさらに増やすには」というテーマで、プレゼンテーションの場面において「話し手の意図を汲む力」・「自分の意見をわかりやすく伝える力」が求められました。
問3では30字以上40字以内で、本文のAさんの提案に合うように自分の立場で記述する問題でした。問題文をよく読みAさんの提案を読み取って、条件を守れば正解できる問題です。普段から文章の要点をまとめる練習をしておきましょう。

【大問3】 説明文

俳人・阿波野青畝の代表作の鑑賞文で、代表作の一句を筆者が解説するという内容でした。山梨県の記述問題は「○○字以上~○○字以内で書きなさい」という出題形式です。しっかりと本文を読み、内容を理解していないと書き抜き問題であっても得点することが難しくなっています。段落と段落の関係、話題で段落を大まかに分けることができるかなど、普段から文章を論理的に読めているかがポイントです。
また昨年度と同様、本文とは別に資料という形で別の俳句を取り上げた文章が示され、複数の文章を比較して読む力が問われました。速く正確に読む練習をしてください。

【大問4】 古典

今年は漢詩と古文の融合問題出題でした。漢詩の背景となる部分が古文で出題され、両方を関連させながら読む必要がありました。例年通り、現代仮名遣いが出題されています。基本的な古典の文法や知識をしっかりと復習しておきましょう。
古文では、主語や台詞の一部などが省略されているため、読みづらく感じてしまうと思います。主語を補うことや省略された内容を推測しながら、読解を進めていきましょう。

【大問5】 小説文

甲子園のグラウンド整備を仕事とする主人公が、初めて試合前の散水作業でホースの先頭を持たせてもらった時の話でした。今年も語句の意味を答える問題が出題されました。たくさん問題を解き、わからない語句の意味は調べておきましょう。小説の問題は登場人物の心情を捉えることを意識して読み進めてください。問題も登場人物の心情を問うものが出題されます。
作文は例年と同じく240字以内でテーマに沿って自分の体験を具体的に書くというものでした。今年のテーマは「年長者から声をかけられて印象に残っていること。それに対してどう考えたか。」というもので、比較的書きやすかったと思います。作文を書く際の注意点として、例年条件を意識できていない受験生がいます。必ず条件は守りましょう。

数学

出題形式と配点
大問 出題内容 基本【配点】 標準【配点】 応用【配点】 合計【配点】
計算問題 6問 【18点】 0問 【0点】 0問 【0点】 6問 【18点】
2次方程式、平面図形(作図)、円周角、反比例、確率 3問 【9点】 2問 【6点】 0問 【0点】 5問 【15点】
式の値、式による説明、1次関数 2問 【8点】 3問 【10点】 0問 【0点】 5問 【18点】
データの活用と比較(相対度数、四分位数、箱ひげ図) 3問 【10点】 1問 【5点】 0問 【0点】 4問 【15点】
1次関数、2次関数、相似な図形 2問 【6点】 1問 【6点】 2問 【6点】 5問 【18点】
空間図形、三平方の定理 1問 【4点】 1問 【4点】 2問 【8点】 4問 【16点】
合計   17問 【55点】 8問 【31点】 4問 【14点】 29問 【100点】
問題の傾向と内容

昨年度と比較して、問題数の増減はありませんでした。また、出題傾向も概ね同じですが、昨年、連立方程式・文字式の利用からの出題であった大問4はデータの活用・比較からの出題となり、新たに箱ひげ図の問題が出題されました。
難易度は昨年よりやや易化しており、教科書の基本的な知識・考え方をしっかり押さえておけば解ける問題が半数を占めています。しかし関数や図形の計算問題はボリュームがあるため、計算力だけではなく解法の工夫が求められる内容となっています。また記述問題は証明を含めて昨年同様に3問が出題されており、思考力と表現力が試される近年の傾向は変わっていません。なお、大問6の空間図形は設問によって難易度に大きく差があり、特に問3及び問4は前述のとおり計算力と工夫を要する難問の部類であるため、多くの受験生は手が回らなかったのではないかと予想されます。

【大問1】計算問題

例年通り、基本的な計算問題が出題されました。この6問(18点)は、確実に得点しておく必要があります。

【大問2】2次方程式、円周角、平面図形(作図)、反比例、確率

例年通り、小問集合問題となりました。いずれも基本から標準レベルでシンプルな問題構成になっています。作図問題は、基本的な練習ができていれば簡単に求めることができたのではないでしょうか。大問2も全問確実に得点したい問題です。大問1・2を全問正解すると33点、全体の約3分の1の得点となりますので、ここまでの失点は避けたいところです。

【大問3】式の値、式による説明、1次関数

前半1は式の値、式による説明からの出題となりました。(1)は数字代入による単純な計算問題です。(2)の記述問題は、与えられた式をある数の倍数(ある数×整数)の形で示せるように変形する定番の問題ですが、計算過程だけではなく、結論までしっかり記述することが重要です。この前半1の問題は確実に押さえなければなりません。
次に後半2は一次関数からの出題であり、図形上の動点問題が扱われました。(1)は相似を利用することに気が付けるかどうかがポイントです。(2)のグラフの作図ではx=10を境に面積が増加から減少に転じることに注意が必要。グラフが正確に書ければ(3)は計算だけの問題です。

【大問4】データの活用と比較(相対度数、四分位数、箱ひげ図)

昨年度は連立方程式でしたが、今年はデータの活用・比較からの出題となりました。前半1は(1)階級の幅の読み取り、(2)相対度数の計算となっており、いずれも基本的な内容です。後半2は新たに箱ひげ図からの出題でしたが計算が不要の問題です。
(1)は箱ひげ図からの数値読み取り問題であり、四分位数と箱ひげ図の関係が押さえられていれば即答できる内容です。(2)は問われていること自体は基本的な内容ですが、数式を用いた証明ではないため、箱ひげ図の特徴を文章で簡潔に表現する力が必要となります。

【大問5】1次関数、2次関数、相似な図形

例年通り、前半1は1次関数と2次関数の融合問題が出題されました。1次関数と2次関数のグラフに図形の求積を絡ませた頻出の形式であり、ある程度の練習をしていた受験生であれば解きやすい問題だったのではないでしょうか。ただし、(3)にはいくつかの解法がありますが、最も速く解くには、平行線を利用した等積変形を活用するとよいでしょう。後半2は相似な図形からの出題。(1)は直角以外にもう1つの角が等しくなる必要がありますが、三角形の2つの内角の和は残る角の外角に等しいことを利用すればよいでしょう。(2)では相似比を利用することに気が付けるかどうかがポイントです。

【大問6】空間図形、三平方の定理

例年通り、空間図形からの出題となりました。三平方の定理や相似を利用して辺や線分の長さ、面積、体積を求める計算主体の問題です。(1)(2)は公式をしっかり覚えていれば解ける問題ですが、特に(2)では相似比を利用することで計算が簡単になります。この(1)(2)については確実に得点しておく必要があります。(3)(4)は図形の分割による計算の工夫が必要。大問6に着手する頃には残り時間も少なくなっているはずですので、正確かつスピーディーな計算力が要求される難問といえます。捨て問にした受験生も多かったのではないでしょうか。大問6は設問により難易度の差が大きい問題となりましたが、前半の8点は必ず得点したい問題です。

英語

出題形式と配点
大問 出題内容 基本【配点】 標準【配点】 応用【配点】 合計【配点】
リスニング(小問集合) 4問 【12点】 0問 【0点】 0問 【0点】 4問 【12点】
リスニング(メモの完成とイラスト選択問題) 0問 【0点】 4問 【12点】 0問 【0点】 4問 【12点】
リスニング(長めの対話文に対する応答) 0問 【0点】 2問 【6点】 0問 【0点】 2問 【6点】
長文読解(対話文) 3問 【6点】 7問 【14点】 5問 【15点】 15問 【35点】
長文読解(スピーチ文) 2問 【4点】 3問 【6点】 6問 【25点】 4問 【35点】
合計   9問 【22点】 16問 【38点】 11問 【40点】 36問 【100点】
問題の傾向と内容

昨年度と同様に、5つの大問で構成。各大問別にみると、【問1】から【問3】まではリスニング、【問4】と【問5】は長文読解という形式で、リスニングが計30点満点、長文読解は併せて70点の計100点という設問構成。今年度の設問構成は昨年度と全く変わっていません。問題数は変わらず、大問5の条件付き英作文の形式も変わりませんでした。その一方、全体的に昨年度よりも一文一文が長く、複雑化している印象があります。大問5の長文読解は3年連続でメール文だった昨年度から少し変わってfood lossについてのスピーチ文でした。特に今年度は長文読解において一つの文章が長く、複雑化しており、例年同様、読むことに時間がかかってしまい、最後まで解き切ることが難しかった生徒さんが多かったのではないかと考えられます。food loss というテーマからも今後もSDGsに関連した内容は増えていくのではないかと思われます。
特に大問5の単語量が多く、問題の難易度よりも長文を読む時間がなくて苦労する受験生が多かったのではないかと思われます。来年度以降の入試も単語量、文章量については変わらず多いと思われますので、教科書だけでなく普段から英語を読む努力を惜しまず、速読力をつけていってください。

【大問1】リスニング(小問集合)

ここではPaulとLucy二人の登場人物の対話を聞き、続けて流れてくる質問の答えを選ぶ問題でした。小問1と小問2はイラストから選ぶ問題、小問3と小問4は短文を選ぶ問題でした。出題形式、何度ともに昨年と同じものになりました。英語は2度繰り返し放送しますし、いずれの問題も難しい問題ではないため聞き漏らしがないように気を付けましょう。また、質問文に入っている疑問詞に注意できたかどうかがポイントです。

【大問2】リスニング(メモの完成とイラスト選択問題)

昨年度と同様、英単語を書いてメモを完成させる問題、出された英文と等しいイラストを選ぶ問題が出題されました。特にメモを完成させる問題では流れてきた英文をしっかり聞き、当てはまる単語を書かなければいけないため、大問1よりも難しい問題と言えます。しかしながら流れてくる英文からそのまま当てはめる問題ですので、しっかり聞き取ることができれば解答できるため、そのための入念なトレーニングが必要です。聞くことが理解できるだけではなく、ここでは単語を書く力も必要となります。

【大問3】リスニング(長めの対話文に対する応答)

ここでも昨年度と同様に長めの対話文に対する応答が出題されました。大問3の特徴として、長めの対話文は一度しか放送されません。大問1や大問2のようにもう一度聞くことができないため、注意が必要です。ただし設問内容は主語と動詞が変わらず、答えの文から聞かれるであろう疑問詞を予想できます。
例えば問1ではbecauseで答えているので、英文ではWhyで聞かれている理由の部分を聞き取るようにしてください。このようにあらかじめ設問を見た上で質問を予想して解答することが大切です。ここでは設問を見たうえで答えを予想する力、対話文を一度でしっかり理解して状況を判断する力が必要となります。普段から英語を聞き、しっかり対策する必要があります。

【大問4】長文読解(対話文)

中学生のはると(Haruto)と留学生のJamesとの会話を読んで答える長文(対話文)読解でした。昨年度と同様に空欄の単語補充問題、空欄の単語選択問題、空欄の短文選択問題、英作文、そして要約文中の単語補充問題でした。昨年度と変わった設問が小問5のLook at thisのthisが表すものをピクトグラムから選ぶという問題。図のピクトグラムが表すものは何なのかということ、thisが表すものが何かが分かれば解ける問題でした。
総じて例年同様に小問が多く、設問文の前後を見れば解ける問題が多いですが、英作文と本文からの短文の抜き出しは何度も同じ形式の問題を解いていかないと解答は難しいです。また、リスニングを終えての残り時間を考えるに、この大問4は12分ほどで解き切らないと次の大問5に割ける時間がなくなってしまうので、時間との戦いになります。普段から長文を読んでいき、速読力を鍛えていく必要があります。

【大問5】長文読解(スピーチ文)

高校1年生のまどか(Madoka)が英語の授業で食品ロス(food loss)について発表したスピーチ文が出題されました。SDGsに関連した内容が山梨の入試で初めて出題されました。今後もSDGsに関連したテーマの問題については出される可能性があります。設問5が要約文の英単語補充問題、設問6が条件つき英作文、そしてその他は長文を読んで答えを選択する問題でした。設問の形式も昨年度と全く同様になります。大問4の長文読解との大きな違いは長文の中身を理解していないと解くことができないということです。文法もそうですが、文章内容を理解するため多くの文を読んでいき、そして内容を理解していく訓練が必要になってきます。
また、最後の条件付き英作文はあなたなら人のため、または社会のために、どのようなことができると思いますかという内容。英作文についても普段から英語を書くことに慣れていないと本番でこのような英作文を解き切ることは難しいでしょう。15分以内で解く速読力をつけながら、あわせて条件付き英作文を解くトレーニングをしていくことが今後大切になってきます。

理科

出題形式と配点
大問 出題内容 記号選択【配点】 語句・記述【配点】 数字・計算【配点】 作図【配点】 合計【配点】
生物(中2・動物のからだのつくりとはたらき) 3問 【8点】 2問 【5点】 0問 【0点】 0問 【0点】 5問 【13点】
地学(中2・大気の動きと日本の天気) 1問 【2点】 3問 【6点】 2問 【5点】 0問 【0点】 6問 【13点】
化学(中1・気体の性質の実験) 2問 【5点】 2問 【5点】 0問 【0点】 1問 【3点】 5問 【13点】
物理(中3・物体のいろいろな運動) 2問 【5点】 1問 【3点】 1問 【3点】 1問 【2点】 5問 【13点】
生物(中2・生物の変遷と進化) 3問 【6点】 2問 【6点】 0問 【0点】 0問 【0点】 5問 【12点】
地学(中1・火を噴く大地) 3問 【6点】 2問 【6点】 0問 【0点】 0問 【0点】 5問 【12点】
化学(中3・中和反応の実験) 2問 【4点】 1問 【2点】 1問 【3点】 1問 【3点】 5問 【12点】
物理(中2・電流のはたらきの利用の実験) 1問 【2点】 1問 【2点】 3問 【8点】 0問 【0点】 5問 【12点】
合計   17問 【38点】 14問 【35点】 7問 【19点】 3問 【8点】 41問 【100点】
問題の傾向と内容

例年同様、生物・化学・地学・物理の各分野から2題ずつバランスよく出題されました。小問数も昨年度と変わりなく41問出題され、出題形式別に見ると記号選択、語句・記述に重きが置かれていたと思われます。計算問題は物理からだけではなく、各分野からの出題が多くなりつつありますが、難易度はあまり高くないので、基本を押さえ、必ずできるようにしておきたいです。大問は、観察や実験を行う形式がほとんどで、それに関連した教科書レベルの基本問題が小問として出題される傾向にあります。
また、問題のレベルは比較的易しいものが多いですが、今回は授業内容として重点を置かれることがあまりない部分での設問が多かったように感じます。問題文・表・図など与えられた情報を整理して取り組む形の問題も多くなっています。学習方法としては教科書・資料集の内容を基本に、授業や自己学習を通じて、身近な生活にある理科へ興味・関心を持ち、「思考力・判断力・表現力」を意識して様々な知識を得ていくことが大切でしょう。

【大問1・5】生物分野

大問1では、「動物のからだのつくりとはたらき(中2範囲)」・大問5では、「生物の変遷と進化(中2範囲)」が出題されました。どちらの単元に関しても、語句、選択肢の問題はさほど難しくはなく、基本内容の知識・技能の理解・定着が確認されています。また与えられた資料を理解し、解き進めていく形式の問題なので、大問1の1(2)「ヘモグロビンのはたらきについて」は、満遍なく学習を積み重ねてきた生徒にとってみれば、決して難易度の高くない記述問題でした。
大問5の2は与えられた資料を活用し、問題に取り組む形式になっており、単調に暗記するだけでなく、知識同士の関連性やつながりを意識し、出題形式で変化を与えるような問題が増加傾向にあるように思われます。

【大問2・6】地学分野

大問2では、「大気の動きと日本の天気(中2範囲)」・大問6では、「火を噴く大地(中1範囲)」が出題されました。基本的な知識を踏まえた語句や選択問題の他に、与えられた図や表を読み取り解答していく問題も出題されています。
大問6は選択問題が比較的多かったですが、普段の学習ではあまり注意をしていないポイントが出題されたように見えます。教科書の太字だけでなく、幅広い知識を養うことが、正解への第一歩であると思わせてくれる問題です。

【大問3・7】化学分野

大問3では、「気体の性質の実験(中1範囲)」・大問5では、「中和反応の実験(中3範囲)」が出題されました。実験および結果より、各気体が何であるかを見極めて問題に取り組む必要があるため、日々の学習の中で、各気体の性質や確認方法を理解しておく必要があります。また、モデルを書かせる問題など、普段あまり触れない形式の問題も見受けられました。
大問7では、一般的な中和反応の実験に関する問題。語句・記号問題は基本的な知識定着ができていれば問題ないと思います。中和反応の問題でも学習してきた知識、表や図から読み取れる情報を駆使し、解答する形式がとられていました。作図問題は、自分の中で水溶液中のイオンの様子をイメージすることができれば難しくないでしょう。

【大問4・8】物理分野

大問4では、「物体のいろいろな運動(中3範囲)」・大問8では、「電流のはたらきの利用の実験(中2範囲)」が出題されました。物理分野の大問では計算問題がよく出題されます。差をつけたい生徒は、物理の計算問題は必ずできるようにしてから、入試に臨んでほしいところです。
また、選択問題でも力の関係を式で表したものや、大きな回路図から問題によって必要となる部分を自分で整理しながら解答をしなければならない問題など、ただ計算を解いていくというよりも、与えられた情報を整理・活用し取り組んでいく形式のものが目立ちます。

社会

出題形式と配点
大問 出題内容 語句記述【配点】 選択・数字【配点】 記述論述【配点】 合計【配点】
地理分野 3問 【7点】 6問 【13点】 2問 【6点】 11問 【26点】
歴史分野 4問 【8点】 4問 【8点】 3問 【9点】 11問 【25点】
公民分野 1問 【2点】 6問 【14点】 3問 【9点】 10問 【25点】
総合問題 2問 【4点】 6問 【14点】 2問 【6点】 11問 【24点】
合計   10問 【21点】 22問 【49点】 10問 【30点】 43問 【100点】
問題の傾向と内容

例年と同様の問題構成での出題となりましたが、昨年度と比較しての大きな変化は次の2点です。
 ☆『選択・数字』の問題数が26→22に減少し、配点も58点→49点に減少
 ☆『記述・論述」の問題数が8問→10問に増加し、配点も24点→30点に増加
特に数字選択の問題は過去2年の問題数と比べても、32問→26問→22問と減少傾向にあります。また、選択問題は、22問中8問が完答問題となっており、完答問題の割合が非常に高く、片方のみ正解しても、もう片方を正解しないと配点がもらえないため、より幅広い知識と慎重に答えを出す必要があります。
記述論述形式の問題は、大学入試の変革を受けてか、すべての問題に資料が関連していました。直接関連しているものもあれば、資料を読まなくても知識があれば解ける記述問題もありました。論述の問題数も10問と、全体に対する割合も大きく、配点も30点分と大きいことがわかります。資料を読み解く力、素早い情報処理能力が試されるようになっていることがわかります。
全体でいえることは、地歴公民の幅広い範囲からの出題になりますが、あいまいな知識があっても正解できず、より広く正確な知識が必要ということです。
社会全体の勉強法としては次の3点が必要といえるでしょう。
 ☆まず地理、歴史、公民ともに分野ごとに知識の再確認をし、演習で答えを出す訓練をすること。
 ☆たくさんの問題集に手を出すより、1冊の問題集をまず繰り返し解いて完璧に近づける。できたら次の問題集に手をつけるようにする。
 ☆問題を読んで語句を答えるだけでなく、語句から問題文を考えて、1つの問題から派生してより知識を広げていくということ。

【大問1】地理分野

〇テーマ 世界の諸地域と日本の諸地域から関連した地理的事象、地形図
〇出題構成
出題は問1-1で世界地理、1-2で世界の自然環境・文化・産業について、1-3で日本の諸地域と地形図といった構成。問題数・配点ともに大きな変化はありませんでした。
〇問題構成
昨年度は北アメリカ大陸に関連した語句記述問題がありましたが、今年度も北アメリカ大陸から『グレートプレーンズ』と語句記述で答える問題が出題されました。また昨年までは見られなかった「正しいものには〇、誤っているものには×」を完答で答える問題がありました。こういった正誤問題はより正確な知識を問われ、惑わされる受験生が多くいると見られます。
雨温図の問題は毎年出題されているので絶対に抑えておきたい問題です。今年度は日本地理から雨温図の問題が出題されました。記述問題は2題出され、両方とも資料から読み取れることを記述する問題でした。地形図の問題は毎年同じ系統の問題が出題される傾向にありますので、必ずできるようにして得点源にしたい問題になります。

【大問2】歴史分野

〇テーマ 飛鳥時代から江戸時代までの「人々の信仰や文化」について関連する問題と、内閣総理代人を務めた人物に関連した問題
〇出題構成
問2-1では飛鳥時代から江戸時代までの広い範囲からの出題、問2-2では歴代の総理大臣に関連した近世からの出題でした。
〇問題構成
語句記述が4問で、「古事記」「狂言」「ビスマルク」「満州事変」と答える問題が出題されました。並び替え問題が1問、平安時代から鎌倉時代にかけての問題でした。昨年度も飛鳥時代から平安時代にかけての並び替え問題だったことから、似たようなところからの出題だったことがわかります。
記述問題が3題出されましたが、どれも資料と関連した出題になっていました。知識があれば難なく解ける問題でしたが、資料が多いので素早く情報を認識し、処理する能力が必要になってきていることがわかります。特に歴史は近世からの出題の割合が多い傾向にあるので、勉強する際は近世から現代は時間をかけて整理して覚えるようにしましょう。語句記述の問題は漢字指定のものが毎年出題されているので、普段から漢字で解くようにしましょう。

【大問3】公民分野

〇テーマ 日本の三権、現代社会、経済、国際社会について
〇出題構成
問3-1では日本三権に関して、問3-2では現代社会に関して、問3-3で経済、問3-4で国際社会に関して出題されました。出題傾向に大きな変化はありませんでしたが、ほとんどの問題が資料を扱っていました。
〇問題構成
語句記述の問題は「ASEAN」を答える問題が1問のみで、ほとんどが選択問題となっていました。特に公民の問題は選択問題が出題されやすい傾向にあるので、あいまいな知識だと誤った選択をしてしまいます。選択問題6問中3問が完答問題となっており、得点できるのが難しくなっているのがわかります。
記述問題は資料が関連したものでしたが、知識を持っていれば、そこまで苦戦するような難しい記述問題ではなく、オーソドックスな基本を問う記述問題となっていました。昨年度と同じく、今年度も選挙に関連した出題がありました。公民は広い単元から出題されますが、地理・歴史に比べれば覚えるものが少ないです。社会が苦手な人は公民を得点源になるように重点的に勉強するといいかもしれません。

【大問4】総合問題

〇テーマ 自然災害や防災をテーマに地歴公民から出題
〇出題構成
大問4は例年と同様に地歴公民を合わせた総合問題。問4-1で火山災害に関して、問4-2で防災に関する日本の国際的な取り組みについて、問4-3では災害に関して班がまとめた内容からの出題となりました。災害をテーマに出題されていますが、問題と直接災害が関わっているものがほとんどというわけではなく、問題自体は基本的な問題が多かったと言えます。
〇問題構成
地理4問、歴史3問、公民3問の問題構成となっていました。語句記述の問題は「偏西風」「持続可能」と答える問題が出され、SDGsと関連性を持たせていたことがわかります。地理は五街道のうちどれかを問われる出題がされました。言葉を覚えるだけでなく、しっかりと地理上の位置まで一緒に把握することが大切になります。
歴史は江戸の三大改革から2問出題。記述論述の問題では日本の河川の特徴を問う出題がされました。また、大問1でもあった「正しいものには〇、誤っているものには×」を完答で答える問題がありました。大問4の対策の勉強といったものはなく、他の大問1から大問3までの地歴公民の勉強をしていれば、自然と大問4の対策になっているものと思われます。

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