高校入試情報(山梨県)

山梨県高校入試平均点推移

平均点推移グラフ(5科目総合平均点)

平均点推移グラフ(科目別平均点)

平均点推移(点数表))

国語

出題形式と配点
大問 出題内容 漢字/語句【配点】 文法【配点】 選択【配点】 記述【配点】 合計【配点】
漢字・敬語 10問 【20点】 1問 【2点】 0問 【0点】 0問 【0点】 11問 【22点】
表現 0問 【0点】 0問 【0点】 2問 【5点】 1問 【4点】 3問 【9点】
随筆 2問 【4点】 0問 【0点】 1問 【3点】 4問 【14点】 7問 【21点】
古典 1問 【2点】 0問 【0点】 1問 【3点】 2問 【7点】 4問 【12点】
説明文 0問 【0点】 0問 【0点】 3問 【8点】 5問 【28点】 8問 【36点】
合計   13問 【26点】 1問 【2点】 7問 【19点】 12問 【53点】 33問 【100点】
問題の傾向と内容

久しぶりに随筆が出題されたこと以外は例年と比べて大きな変化はありません。大問数は例年通りの5問となっています。全体の問題数は33問で昨年と変わりませんでしたが、記述問題は増えました。記述問題は例年9問前後でしたが、今年は12問。大学入試が共通試験になり記述問題が増えたことが影響したと思われます。書き抜き問題はしっかり読解できれば得点源になります。書き抜きではない記述問題は、本文を理解したうえで、自分の考えを交えて書かないといけないため、日ごろからこのような問題に慣れておく必要があります。作文は具体的な経験をいれること・文字数が240文字以内という条件も変わっていないので日ごろから本番と同じ条件で練習しておくとよいでしょう。

【大問1】漢字・敬語

例年同様、読み・書きからそれぞれ5問ずつ出題されました。普段からわからない漢字は調べて読み・書きともにできるようにしておきましょう。
敬語は基本的な問題でした。誰の動作なのかをしっかり読み取り、相手の動作なら「尊敬語」・身内に対しての動作なら「謙譲語」・丁寧な言葉遣いをするなら「丁寧語」と、使い分けを理解しておきましょう。

【大問2】 表現

大問2では、「スピーチ」「話し合い」「インタビュー」などの文章があり、その内容から出題されています。今回は、「ボランティアについてのスピーチ原稿」と「国際交流に関するスピーチ」からの出題で、SDGs(持続可能な開発目標)に関する話題を含む問題でした。このテーマに関する問題は、全国の高校入試で増えています。問題の出題形式はスピーチ原稿の構成・特徴・修正。最終問題に「スピーチで話すように」という条件がありました。学校でスピーチを行った際の原稿の構成をしっかりと覚えていればできた問題でした。

【大問3】 随筆

久しぶりに随筆が出題されました。小説と読み方は基本的には同じなので読みやすかったと思います。筆者がいつも自分の盲点になっている大切なことを、ヒヨドリが教えてくれるという随筆でした。語句の意味を問う問題は得点源なので、たくさん問題を解いて語句の知識をつけておきましょう。

【大問4】 古典

今昔物語の本文からの出題で、例年通り現代仮名遣いが出題されています。主語を答える問題や書き下し文が出題されました。基本的な古典の文法や知識はしっかりと復習しておきましょう。古文は主語が抜け落ちることが多く読みづらさを感じた受験生も多かったかもしれませんが、慎重に問題文を読み、主語を補いながら読解することで高得点が見込めます。

【大問5】 説明文

時間の経過の感じ方が大人と子どもで異なるという説明文でした。問5で本文と同じ内容が扱われている資料が提示され、本文と比較しながら答えるという出題がされました。今年度は、さらに文章を読まなければならなかったので時間が足りなかったと思います。作文は例年と同じく240字以内で自分の体験を具体的に書きます。240字書くことは、日ごろからの練習が必要です。書いた作文を誰かに添削してもらうとよいでしょう。

数学

出題形式と配点
大問 出題内容 基本【配点】 記述・作図【配点】 応用【配点】 合計【配点】
計算問題 6問 【18点】 0問 【0点】 0問 【0点】 6問 【18点】
2次方程式、平面図形(作図)、円周角、反比例、資料の活用 3問 【9点】 3問 【9点】 0問 【0点】 6問 【18点】
1次関数 1問 【3点】 1問 【3点】 2問 【9点】 4問 【15点】
連立方程式の利用、文字式の利用 2問 【6点】 1問 【4点】 1問 【6点】 4問 【16点】
1次関数、2次関数、相似な図形 1問 【3点】 2問 【9点】 1問 【4点】 4問 【16点】
空間図形、三平方の定理 1問 【4点】 2問 【6点】 2問 【7点】 5問 【17点】
合計   14問 【43点】 9問 【31点】 6問 【26点】 29問 【100点】
問題の傾向と内容

昨年度(令和2年度)と比較して、問題数の増減はなく大問ごとの出題傾向や配点についても大きくは変わりませんでした。
基本的な知識を持って解ける問題については【基本問題】とし、今回は43点分の出題。大問1の計算問題・大問2の小問集合・大問3以降にある基本問題を確実に正解できれば、50点は超えられます。例年通り、作図問題と証明問題が1題ずつ出され、さらに記述問題は例年より多く出されており、あらためて思考力・表現力が試されている入試であることがわかります。今年度の入試では、中3の最後に学習する「標本調査」の範囲が出題されませんでした。

【大問1】計算問題

例年通り、基本的な計算問題が出ました。この6問(18点)は、確実に取りたいです。

【大問2】2次関数、平面図形(作図)、円周角、反比例、資料の活用

例年通り、大問3以降で扱われない単元の小問集合問題となりました。今回の作図問題は、2つの円の中心A、Bを結んだ線分ABの垂直二等分線を引くというシンプルな作図。対称移動の性質を理解していないと書けなかったと思います。また、度数分布表から読み取る問題では、最頻値の意味と相対度数の求め方を覚えていたかどうかで差がついたのではないでしょうか。
大問2も、大問1同様、確実に取りたい問題。この2つの大問をすべて正解すると36点となります。

【大問3】1次関数

例年通り、関数からの出題となりました。過去数年を見ても1次関数から出題されることが多く、ほとんどが今回のように速さに関する問題となっています。今回のようにグラフが与えられている問題では、グラフから読み取る力が必要となります。3は、列車Pと列車Qがすれ違う時刻と位置を、グラフから求める方法と式から求める方法をそれぞれ説明するという設問でした。このような問題の対策としては、普段の学習で、ただ答えを出すのではなく、他に求め方があるかどうかを考えて解くことを必要です。

【大問4】連立方程式の利用、文字式の利用

例年は、資料の活用や確率・場合の数の単元からの出題となる大問4ですが、今回は、連立方程式と文字式の利用でした。2の連立方程式を立てて答えを求める問題では、与えられたエネルギー量(Kcal)の表から方程式を立てます。この表は100gあたりとなっており、方程式を立てるときに1gあたりに直して立てられたかどうかがポイントとなりました。
3(2)は、脂質のエネルギー比率が望ましい範囲にあるかどうかを答える問題。まず、総エネルギー量を求めて、次に脂質のエネルギー量が総エネルギー量に対してどのくらいかを求めます。そしてその数値がエネルギー比率の望ましい範囲かどうかを判断。さらに、その根拠を説明します。ここでは、説明する力も必要となりました。

【大問5】1次関数、2次関数、相似な図形

例年通り、1次関数と2次関数の融合問題が出されました。1次関数と2次関数のグラフが与えられます。今回のように、図形とも絡む問題が出ることが多いです。設問としては、1のようにグラフの式と座標が与えられていて、座標を求める問題、3のように直線の式を求める問題、4のように線分の比を求める問題です。他には、交点の座標、グラフ内にできる三角形や四角形の面積、面積を二等分する直線の式なども出題されることもあります。
さらに今回は、2で2つの三角形が相似であることを証明する出題もされました。図形の証明は必ず出題されます。今回は、相似を使った証明でしたが、証明問題は、合同を使った証明も出題されることもあります。証明問題は、大問5または大問6のどちらかで出題されます。

【大問6】空間図形、三平方の定理

例年通り、図形が出題されました。ここでは、三平方の定理を使って、辺や線分の長さ、面積、体積を求める問題が出ます。複雑な立体になることが多いですが、三平方の定理=直角三角形ということを意識し、直角を探したり作ったりすることで、正解を導けます。

英語

出題形式と配点
大問 出題内容 基本【配点】 標準【配点】 応用【配点】 合計【配点】
リスニング(小問集合) 4問 【12点】 0問 【0点】 0問 【0点】 4問 【12点】
リスニング(メモの完成とイラストを選ぶ問題) 0問 【0点】 4問 【12点】 0問 【0点】 4問 【12点】
リスニング(長めの対話文に対する応答) 0問 【0点】 2問 【6点】 0問 【0点】 2問 【6点】
長文読解(対話文) 3問 【6点】 7問 【14点】 5問 【15点】 15問 【35点】
長文読解(メール文)) 2問 【4点】 3問 【6点】 6問 【25点】 4問 【35点】
合計   9問 【22点】 16問 【38点】 11問 【40点】 36問 【100点】
問題の傾向と内容

昨年度と同様に、5つの大問で構成。各大問別にみると、【問1】から【問3】まではリスニング、【問4】と【問5】は長文読解という形式で、リスニングが計30点満点、長文読解は併せて70点の計100点という設問構成でした。問題数は変わらず、大問5の条件付き英作文や大問の英作文も変わりませんでした。ここ数年の傾向として、大問5の長文読解はメール文が出題されています。以前はスピーチ文でしたが、3年連続でメール文でした。
長文読解において最も着目したいのは長文読解の単語量です。特に大問5の単語量が多く、問題の難易度よりも長文を読む時間がなくて苦労した受験生が多かったと思われます。思考力、表現力を問う問題としては大問5の条件つき英作文が挙げられます。自分の力で表現する力がないと解くことができないでしょう。学習指導要領の改訂に伴う教科書変更により、次年度は思考力・判断力・表現力を問う問題が増え、単語量も増加すると考えられます。これまで以上に時間が足りなくなるのは間違いないでしょう。教科書だけでなく普段から英文を読む努力を惜しまず、速読力をつけていってください。

【大問1】リスニング(小問集合)

ここでは二人の登場人物の対話を聞き、続けて流れてくる質問の答えを選ぶ問題でした。小問1と小問2はイラストから選択、小問3と小問4は短文を選ぶ問題でした。昨年度は全てがイラストだったので絵や図表を見て答える問題は一昨年ぶりの出題。英語は2度繰り返し放送しますし、いずれの問題も難しくはないため、聞き漏らしがないように気を付けましょう。

【大問2】リスニング(メモの完成とイラストを選ぶ問題)

昨年度と同様、英単語を書いてメモを完成させる問題、出された英文と等しいイラストを選ぶ問題が出ました。特にメモを完成させる問題では流れてきた英文をしっかり聞き、当てはまる単語を書かなければいけないため、大問1よりも難しい問題と言えます。しかし流れてくる英文からそのまま当てはめる問題ですので、しっかり聞き取れれば解答できるため、入念なトレーニングをしておきましょう。聞いた内容を理解するだけではなく、ここでは単語を書く力も必要となります。

【大問3】リスニング(長めの対話文に対する応答)

昨年度と同様に長めの対話文に対する応答が出題されました。大問3の特徴として、長めの対話文は一度しか放送されません。大問1や大問2のようにもう一度聞くことができないため、注意が必要です。ただし設問内容は主語と動詞が変わらず、その他の内容が変わるだけの簡単なもののため、予め設問を見た上で質問を予想して解答できることが大切です。ここでは設問を見たうえで答えを予想する力、対話文を一度でしっかり理解して状況を判断する力が必要となります。普段から英語を聞き、しっかり対策しておきましょう。

【大問4】長文読解(対話文)

中学生の悟とALTのMs.Whiteとの会話を読んで答える長文読解でした。昨年と同様に空欄の単語補充問題、空欄の単語選択問題、空欄の短文選択問題、英作文、そして要約文中の単語補充問題でした。悟が見たアメリカの歴史の教科書から始まり、教科書の使い方の違い、そして日本とアメリカでの勉強の仕方の違いについて話をしています。単語の記述が3問、単語の選択が3問、短文の選択が3問、本文からの抜き出しが4問、英作文が2問。小問が多く、設問文の前後を見れば解ける問題が多いですが、英作文と本文からの短文の抜き出しは何度も同じ形式の問題を解いて慣れていないと解答は難しいです。また、リスニングを終えての残りの時間を考えると、この大問4は12分ほどで解ききらないと次の大問5に割ける時間がなくなってしまうので、時間との戦いになります。普段から長文を読んで、速読力を鍛えていく必要があります。

【大問5】長文読解(メール文)

高校1年生のさくらがALTのMr.Wilsonと宿題に関してやり取りをしたメール文から出題されました。設問5が要約文の英単語補充問題、設問6が条件つき英作文、そしてその他は長文を読んで答えを選択する問題。設問の形式も昨年度と同様です。大問4の長文読解との大きな違いは長文の中身を理解していないと解くことができないということ。単語数も大問4に比べて多くなっているため、時間との勝負になります。15分以内で解き切る速読力をつけながら、条件付き英文を解くトレーニングをしていくことが大切です。

理科

出題形式と配点
大問 出題内容 記号選択【配点】 語句・記述【配点】 数字・計算【配点】 作図【配点】 合計【配点】
生物(中1・身近に生えている植物の観察) 2問 【4点】 3問 【9点】 0問 【0点】 0問 【0点】 5問 【13点】
地学(中1・地層と岩石) 3問 【7点】 2問 【6点】 0問 【0点】 0問 【0点】 5問 【13点】
化学(中2・化学変化) 2問 【4点】 2問 【5点】 1問 【3点】 0問 【0点】 5問 【12点】
物理(中1・音の性質) 2問 【4点】 1問 【3点】 1問 【3点】 1問 【2点】 5問 【12点】
化学(中3・化学電池) 1問 【2点】 1問 【2点】 1問 【3点】 2問 【6点】 5問 【13点】
地学(中2・雲のでき方) 3問 【7点】 2問 【5点】 0問 【0点】 0問 【0点】 5問 【12点】
生物(中3・生き物のつながり、生態系) 3問 【7点】 2問 【5点】 0問 【0点】 0問 【0点】 5問 【12点】
物理(中2・電流のはたらきの利用、コイル、発熱) 1問 【2点】 2問 【5点】 1問 【3点】 1問 【3点】 5問 【13点】
合計   17問 【37点】 15問 【40点】 4問 【12点】 4問 【11点】 40問 【100点】
問題の傾向と内容

例年同様、生物・化学・地学・物理の各分野から2題ずつバランスよく出題されました。小問数も昨年度と変わりなく40問で、形式別に見ても、計算・作図も満遍なく出題されており、ここ3年間で大きな変化は見られません。計算問題は物理からの出題が多いので、普通科高校を目指す生徒は、必ずできるようにしておきたいです。全体的な問題難易度も昨年度と同程度、もしくはそれより易しかったと言えます。
大問は、観察や実験を行う形式がほとんどで、それに関連した教科書レベルの基本問題が小問として出題されるという流れが、今年度までの入試の理科の特徴です。またここ近年では、「学習指導要領 理科」の基本方針(イ)「基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着」を重視してきましたが、学習指導要領の変更をきっかけに、今までの特徴が大きく変化する可能性も十分にあり得ます。「思考力・判断力・表現力」を問われる入試問題や身近な生活の理科を題材とした問題も、全国的に見ても増加しています。新指導要領に基づいた授業を受ける中で、「思考力・判断力・表現力」を意識した学習、身近な生活にある理科へ関心をもつことが大切でしょう。

【大問1・7】生物分野

大問1では、「身近に生えている植物の観察(中1範囲)」・大問7では、「生態系の実験(中3範囲)」が出題されました。どちらの単元に関しても、語句、選択肢の問題はさほど難しくはなく、基本内容の知識・技能の理解・定着が確認されています。
大問1の4「植物の葉の付き方の利点について」、大問7の2「デンプンの分解を行う物質を確認する対照実験について」は、それぞれよく見られる典型的な記述問題です。満遍なく学習を積み重ねてきた生徒にとってみれば、決して難易度の高くないものでした。
大問1の3は「サクラの花のつくり・サクラと同類の植物をそれぞれ選択する」といった問題でした。単調になりがちな語句の暗記ですが、どちらの選択もできて正解である完答形式であることを考えると、植物の分類の関連性や繋がりを意識した学習ができているのかを確認しています。完答形式は増加傾向にあるので、より正確な知識の習得を意識していく必要があります。

【大問2・6】地学分野

大問2で「地層の堆積の観察(中1範囲)」・大問6で「雲のでき方の実験(中2範囲)」が出題されました。大問2は基本的な内容で、学校ワークでもよく見かける一般的な問題。覚えることの多い単元ではあるものの、堆積岩や化石の名称、特徴を押さえていれば正解できたでしょう。
大問6は、「雲のでき方の仕組みについて」を理解できているかを確認しつつ、あまり見慣れない問題も出題されました。雲のでき方の仕組み自体、理解するのに論理的な思考が必要になるため、解答に苦戦した生徒も多かったと思われます。
2は「雲が発達しやすい場所として適当でないものを選ぶ」問題。設問に記載された「上昇気流が発達しやすい場所に、雲が発達しやすい」という2つの事象に関連性があるという説明から、どちらかの事象の知識を使うことで正解にたどり着くことができます。幅広い知識を養うことが、正解への第一歩であると思わせてくれる問題です。

【大問3・5】化学分野

大問3で「化学変化と質量の実験(中2範囲)」・大問5で「化学電池の実験(中3範囲)」が出題されました。生徒と先生が考察について会話をしている文中に空欄として設けられた大問3の4(1)は、生徒が結果に対して感じた疑問の答えにあたり、質量保存の法則の本質的な理解ができているかを問う問題でした。なぜそういった実験結果になるのかを、日々の学習の中で表現できるようにしておく必要があります。
大問5では、一般的な化学電池の実験でしたが、設問の難易度は高いです。1の質量パーセント濃度の計算、3の水溶液中のイオンを模式的に表した作図、4の電池の仕組みについての正しい理解、5の近年注目されている環境に配慮した身近な電池の名称というように、問題構成もバラバラで、得ている知識を使いこなす技能を中心的に問われる応用問題でした。特に、イオンの数の変化を読み取らせる問題は、近年全国的にもよく見られています。また、学習指導要領で新しく加わる「ダニエル電池」は、来年度の入試でも対策が不可欠であると言えるでしょう。

【大問4・8】物理分野

大問4で「音の伝わり方の実験(中1範囲)」・大問8で「電流のはたらきの利用の実験(中2範囲)」が出題されました。大問4の音の問題では、物理の問題中に、音の感覚器官である耳の刺激を受け取る部分を答えさせる、生物と混合する問題が見られました。
また3は、学生なら馴染みのある短距離走の記録測定を題材とし、ピストルの音と煙で光の伝わり方に差があることから記録測定に誤差が生じるというような、学校生活の中から「科学的に問題や課題を発見する」といった、新指導要領の「探究の過程」を意識した問題であると考えられます。
大問8は、総合的に電流の利用を問う、「電流と磁界」、「電流と発熱」の2つ単元から出題。2(2)は、電流による水の発熱の法則についての確認問題。抵抗が同じ電熱線を2つ使用し、直列回路、並列回路をそれぞれ作って行う実験で、入試でもよく見かける問題です。今回は異なるそれぞれの回路に「電圧計の値が6Vになるように電流を流す」という同一の条件の下、「ⓐ回路全体に流れる電流の大きさ」と「ⓑ水の温度が5℃上昇するまでの時間」の2つの結果を比較するものでした。電流と水の上昇温度、上昇するまでの時間については、学校の実験や学習の中で見出してきた法則を使って問題を解く、科学的な思考が求められたと思います。
また、大問8では計算問題がよく出題されます。差をつけたい生徒は、物理の計算問題は必ずできるようにしてから入試に臨んでほしいところです。

社会

出題形式と配点
大問 出題内容 語句記述【配点】 選択・数字【配点】 記述論述【配点】 合計【配点】
地理分野 3問 【6点】 8問 【18点】 1問 【3点】 12問 【27点】
歴史分野 1問 【2点】 6問 【15点】 3問 【9点】 10問 【26点】
公民分野 4問 【8点】 6問 【12点】 2問 【6点】 12問 【26点】
総合問題 1問 【2点】 6問 【13点】 2問 【6点】 9問 【21点】
合計   9問 【18点】 26問 【58点】 8問 【24点】 43問 【100点】
問題の傾向と内容

今年は新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で、出題範囲に変更がありましたが、例年と同様の問題構成となりました。昨年度と比較して大きな変化は次の2点です。
① 語句記述の問題数、配点が減少した代わりに、記述論述形式で問題数は大きな変化ないが、配点が多くなった点
② 選択問題の問題数が大きく減少しましたが、配点には大きな変更がなく、1問当たりの配点が大きくなった点
特に語句記述形式の問題は過去2年の問題数と比べても、13問→16問→10問と非常に少なかったです。
選択問題では、26問中9問が完答問題となっており、完答問題の割合が非常に高く、片方のみ正解しても、もう片方を正解しないと配点がもらえないため、より幅広い知識をもって慎重に答えを出す必要があります。
記述形式の問題は、これまでは地理分野での資料を読み解いて答える問題が多かったですが、今回は歴史分野でも資料から考えて読み解く出題がされました。他の記述問題は、知識から考えることで記述する問題でした。全体でいえることは、あいまいな知識では正解ができず、より正確な知識が必要ということです。
社会全体の勉強法としては次の2点が必要です。
①まず地理、歴史、公民ともに単元ごとに知識の再確認をし、演習で答えられる訓練をする
②問題を読んで語句を答えるだけでなく、語句から問題文を考えて、1つの問題から派生してより知識を広げていく

【大問1】地理分野

〇テーマ 世界の諸地域と日本の諸地域から関連した地理的事象、地形図
〇出題構成
問1-1で世界地理、1-2で世界の産業、1-3で日本の諸地域と地形図といった構成でした。昨年は問1-1で世界地理総合問題、1-2で日本の諸地域と地形図の問題構成となっていたので、より細かく出題範囲が分かれた構成となっていました。問題数自体には大きな変化はありませんが、選択問題の配点が14点→18点と4点増えました。
〇問題構成
昨年度までは雨温図の問題が、世界地理、日本地理のいずれかで出題がありましたが、今年度の地理では雨温図の問題がありませんでした。その代わりに、略地図上の各都市の気候の特徴(月平均気温・月降水量)を示している図からあてはまる都市名を答える問題がありました。各地域の降水量の特徴だけでなく、都市の経度が違うと気温にどんな違いが表れるかまで理解していないと解答できない問題でした。記述問題は2つの資料を読んで国の収入にどんな特徴があるのか推測して答えを出さなければいけないというもの。地形図の問題は毎年出題される傾向にあるので、必ず対策して正解できる知識を身につけておきましょう。

【大問2】歴史分野

〇テーマ 班ごとの研究発表を題材にした歴史の流れと近現代の日本の対外関係
〇出題構成
問1-1で研究発表を題材にした歴史の流れの問題、問1-2では近代日本の対外関係が略年表を元に展開される問題構成でした。昨年は問1の略年表のみで問題が展開されましたが、今年度は細かく2つに構成が分かれ、出題の仕方が変わったことがわかります。
〇問題構成
語句単語知識を問う問題がほぼなくなり、正しい情報を選択させる問題がほとんどとなっています。選択問題が増加し、複数選択問題の比率も徐々にですが、高まってきています。また、選択問題では、誤っているものを選択する問題が近年出題されるようになり、正確な知識をもっていなければ正解ができません。範囲も古代~近世まで幅広く出題されています。特に近世の問題は例年出題されているのがポイント。ここは手厚く勉強しておいたほうがいいでしょう。記述問題は昨年の「2問5点」→「3問9点」と問題数、配点ともに増加しました。知識だけあれば解ける問題ではなく、資料から読み取り、考えなければ答えられない問題です。記述問題の配点が増加した代わりに、決められた語句を使って記述して答える問題が2問ありました。決められた語句を使うため、それをヒントに正解が出せた人もいたのではないでしょうか。まとめると、歴史の勉強は、問題を解くだけではなく、解答から問題文を予想し、1つの語句から、それにかかわる出来事や、関連するものを連想する勉強が必要になってきます。選択問題では出来事の前後関係が出題されやすいので押さえておきましょう。

【大問3】公民分野

〇テーマ 選挙、人権と共生、財政と経済について
〇出題構成
例年と同様に、大問3はいくつか小問に単元を分けての出題となりました。また、選択問題では誤っているものを選ぶもの2問、すべて選ぶもの1問が出されました。昨年度はこうした出題はなかったので変わった点だとわかります。
〇問題構成
昨年度と比べて、語句記述の問題が2問→4問に増加。記述論述も複雑な問題ではなく、「~を政治に~すること」という形で書くようにと、ヒントが与えられていました。また、語句記述でも漢字4字でと指定がありました。資料を読み取りながら解く問題が多いですが、資料の読解力に加えて、普段の知識というものを掛け合わさなければ解けないという印象でした。漢字指定の問題は昨年も出題されていたので、公民はできる限り漢字で勉強していくことをお勧めします。また、単元は幅広く出題されています。1つの単元だけ集中的にするのではなく、広い範囲をカバーできるように学習しましょう。

【大問4】総合問題

〇テーマ 世界と日本の文化財を題材に地歴公民から出題
〇出題構成
大問4は例年と同様に地歴公民を合わせた総合問題。語句記述の問題数が7問11点→1問2点と大きく減りました。全体の問題数も15問→9問に、配点も昨年の25点→21点に減りました。その背景には新型コロナウイルスによる出題範囲の縮小があり、その分、各大問の配点が増え、総合問題の配点が減ったと思われます。
〇問題構成
小問1では時差の問題が出ました。この問題は頻出事項ですが、経度差から時差を求めるというのは近年は減っており、逆に時差から経度差を求めるような問題が多いです。地理分野の時差の問題は必ずできるようにしておく必要があります。また、フランスの歴史を題材にし、フランス革命に絡んだ問題が出題されました。昨年度もフランス革命に関連した問題が出題されていました。ヨーロッパの啓蒙思想家を答える問題は昨年も出題されており、2年連続で出題されたことになります。代表的な思想家は押さえておきましょう。出題は、会話文や資料の空欄補充の形で出されることが多いです。しっかり文章を読んで読み解く必要があります。

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