2025年版 高校入試情報(長野県)
前期選抜 学力検査問題の特徴
①検査について | 検査Ⅰ・検査Ⅱと分かれており、検査Ⅰでは国語・社会・英語の内容を、検査Ⅱでは数学・理科の内容を出題。 |
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②出題範囲 | 出題の範囲は、中学1年から中学3年時12月までの学習範囲。 |
③配点 | 検査Ⅰでは120点満点、検査Ⅱでは80点満点で、計200点満点。各教科40点の配点となっている。 |
④出題形式 | すべて「選択式」で、4択から1つ解答を選ぶ。 |
⑤検査時間 | 検査Ⅰでは45分、検査Ⅱでは30分。※1教科あたり目安15分となっている。 |
⑥難易度 | 各教科の基礎的・基本的な内容を出題。また選択式であるため、難易度については学校で受けるテストよりは容易。正答率が高い問題設定である。 |
前期選抜学力検査 検査Ⅰ(国・社・英)
問題の傾向と内容
基本的な問題のみ出題されています。特別な対策をするよりも後期入試に向けて、基本問題をしっかりととれるように、普段から勉強の習慣をつけていれば十分だと思われます。社会は一問一答形式の問題に答えられるようにし、英語は教科書に太字で書かれている単語を読めるように、また国語は知識問題を取れるようにしましょう。
国語
語句・文法 | 漢文・俳句 | 読解 |
4問 | 2問 | 4問 |
- 語句、文法問題では、漢字、四字熟語の意味、熟語の構成、活用の種類が出題。その中でも基本的な問題が出題され、解きやすかったと思われます。
- 漢文、俳句では、俳句の季語に関する問題が出題。季語の問題では「蝉」とはっきり書かれているので、十分に答えられるものでした。
- 読解問題は、500語程度の文章を読み、漢字の読み、接続語、内容読解について答えるものでした。よく取り上げられる和洋の比較文で読みやすい文章だったため、内容も頭に入りやすかったのではないでしょうか。
社会
歴史 | 地理 | 公民 |
4問 | 3問 | 3問 |
- 歴史は人物名や出来事を答える一問一答形式、地図で当てはまる場所を答える問題が出題。基本語句を覚えていれば解ける難易度でした
- 地理は4つの雨温図からジャカルタのものを選ぶ問題が出題。ジャカルタが赤道近くにあることが地図で示されているため、雨温図も選びやすくなっていました。
- 公民では地方自治にまつわる問題が出題。資料を読み正しいものを選ぶ問題で、『自主財源』のことを正しく理解できていないとどれを選ぶのを迷ったかもしれません。
英語
文法 | 会話選択 | 読解 |
6問 | 2問 | 2問 |
- 文法問題では、文の内容を最も適切に表すイラストを選択する問題、空欄に当てはまるものを選ぶ問題が出題。dogや月の名前など基本語句を覚えていれば解けるものもあれば、比較級、時制、不定詞、接続詞などの基本文法を理解できれば解ける問題もありました。
- 選択問題はどちらも助動詞を使った会話に対する応答文を選択する問題が出題。2年生までに習った内容なので難易度は決して高くありません。
- 読解問題は、英語学校の広告を読んで答えるもので、試行問題よりも易しいものになっていました。単語さえ読めれば十分に解ける問題です。
前期選抜学力検査 検査Ⅱ(数・理)
問題の傾向と内容
基本・基礎となる内容がまんべんなく出題されていました。後期選抜を見据えて問題演習をしておけば、自然と前期選抜に対応できる学力が身についていきます。ただし中3までの範囲は膨大であるため、早めに手をつけていくことが必要です。
数学
式と計算 | 方程式 | 関数 | 図形 | 統計 |
2問 | 1問 | 2問 | 3問 | 2問 |
- 式と計算では単項式同士の計算が出題。
- 方程式では、二次方程式が出題。因数分解することで正答にたどり着きますが、選択肢の中に正解が含まれるため、それぞれ代入しても解を探すことができました。
- 関数では、三角形の面積を求める公式から関数についての知識を問う問題となっていました。また、二次関数の比例定数を求める問題が出題されていました。
- 図形では、解くために、平行線の錯角、錐体の体積の公式、相似条件を覚えておく必要があったため、若干ほかの問題よりは難易度は高かったのではないでしょうか。
- 統計分野では、確率と代表値(最頻値)が出題されました。難易度はかなり低いため、基礎・基本を理解していることが重要となります。
理科
生物分野 | 化学分野 | 地学分野 | 物理分野 |
2問 | 4問 | 2問 | 2問 |
- 生物分野では、植物の受粉・人間のからだが出題。小学校理科でも習ってきた内容であったため、正答にたどり着きやすい内容でした。
- 化学分野では、水溶液の性質・気体の発生・イオンに関する問題が出題。特に気体の発生とイオンは、後期受験生でも忘れてしまう内容ですので、解答に迷った生徒が多くいたのではないでしょうか。また全4問と配分も多いのが特徴的です。
- 地学分野では天気と天体から出題。天気は天気記号とグラフの読み取りが必要となりました。
- 物理分野では、音と台車の運動について出題。台車の斜面上の運動については、時間と速さの関係をグラフに表すもので、解答に迷う生徒もいたかもしれません。