根は真面目なのですが、勉強が嫌いで、気分が態度に出やすいタイプの中3生がいました。学校のテストで5科の合計が200点いかないこともあり、授業の進め方も再考の余地があるかもという思いが頭をよぎりました。
それでも、まずは数学の「問1」に絞って基礎を固める作戦で取り組むと、少しずつ点数が安定してきたのです。できる実感が持てたことで自信も芽生えたのか、講師から褒められる回数も増えていきました。一方で、気分が乗らないと周りにちょっかいを出してしまうこともまだまだあり、時には厳しく接するなど、山あり谷ありの毎日でした。進路としては志望していた高校の前期試験に何とか合格。本人も大きな達成感を感じていたはずです。
入塾当初は「勉強なんて意味ない」と言っていたのですが、合格後には「高校でも頑張りたい」「数学は好きになったからもっとできるようになりたい」「将来は大学にも行きたい」と話してくれるようになりました。いずみ塾で勉強したことで、好きな教科ができたことはこちらもとてもうれしく感じたものです。
高校に入ってからも通い続けてくれ、一番驚いたのは「数学で100点とったら遊びに連れてって」と言われ、その冗談半分な顔に、軽い気持ちで「いいよ」と答えたら、本当に100点を取ってきたことがあったこと。勉強に対して、自分の取り組み方ができているんだと感心したものです。その後、自らの努力を続けて大学進学も決まったと報告をくれました。
「勉強なんて意味ない」―。少なくとも、そんなことはないということを伝えようして、伝えることができたのではないかと、確固とした気持ちになれる出会いだったと思っています。
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