中学受験に向けて、小5になって通い始めてくれた女子生徒。最初は集団授業についていくのが大変そうでしたが、楽しそうに通ってくれていました。
そして6年になって「受験」が現実味を帯びてくるものの、なかなか成績が伸びません。自宅では集中できないようだったので、塾での自習時間を増やすことになり、自然と彼女と関わる時間が増えていきました。
もともと元気で明るい性格で、休憩中に自分のことを楽しそうに話してくれます。でもある日、難しい問題に挑戦している時に、ぽつりと「私ってバカだから…」とつぶやいたのです。いつもなら冗談まじりに言うのですが、どことなく本気のトーンで、私は思わず言葉を失いました。
「そんなことないよ。ちゃんと力はついてきてるよ」と伝えても、「テストの結果を見れば分かる」と言います。ただ、「でも、合格したいから頑張る」とも、まっすぐな目で話してくれたのです。
私は心に誓いました。「絶対に合格までたどりつかせる。自信を持って、明るく勉強に取り組めるようにしよう」と。それ以来、彼女の頑張る姿に触れるたび、接して褒めるようにしました。
するとある日には、「やっぱり私って天才かも!」「このくらい余裕だし!」。そんなセリフが出てくるようになりました。少しずつ学力も上がり、そして志望校合格を果たしたのです。 子どもの可能性は接し方次第でどんどん広げていける。そう確信することができた彼女との出会いに感謝しています。
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