10月末、公立高校の志望校調査をきっかけに、中3の双子姉妹の生徒さんが転塾してきました。別の塾で成績が伸び悩み、テストの点数がなかなか上がらないとのことでした。2人は性格も志望校も異なり、控えめなお姉さんはトップ校を、明るく活発な妹さんは商業科を目指していました。
お姉さんの成績はトップ校には厳しいところがあり、特に英語で苦戦していました。しかし、初回の面談で現状を伝えると、彼女は涙をこらえながら「それでも、これから何をすればいいですか」と言ってくれたのです。その日から彼女は毎日自習室に通い、最後の時間まで努力を重ねていました。
12月には担任の先生から志望校変更のアドバイスを受け、セカンド校を第一志望にすることに。私自身もそれが最良の選択だと思っていました。しかし、願書提出前夜、保護者様から「どうしてもトップ校を受けたいと泣いている」とお電話をいただき、彼女の本当の気持ちに気づかされました。そして最適だと思った志望校の変更は、彼女の本当の気持ちを汲み取っていなかったことにも。そこで相談のうえ、最終的に彼女はトップ校を受験することを選んだのです。
結果は残念ながら不合格。それでも彼女は「後悔はないです」と伝えてくれました。ですが、いっときでも泣かせてしまうほど気持ちに寄り添えていなかったことは、今も心を離れません。その後、彼女は2次募集で妹さんと同じ高校に合格し、将来やりたいことも見つけました。そして卒塾時に「いずみ塾でよかった」と言ってくれたのです。
「後悔はない」と思ってもらえるサポートを、常にすべての生徒さんにとって最良の目標を叶えることとともに続けていければと思っています。