保護者様によると、家でも机に向かうことはなく、いつも友だちと遊び回っているとのこと。当然、成績も上がっていかないようです。

中2で入塾した男子生徒ですが、中3に上がってうれしい変化が見られました。行きたい高校が見つかったのです。ある日、どのくらい取れたら合格できるかと聞いてきました。私は、現時点では高い目標であること、今からでもがんばれば合格できる可能性はあること、そして、本気になるなら全力でサポートすることを伝えました。彼の返事は「お願いします」でした。

彼の決意と努力は本物でした。授業数を増やし、ほぼ毎日自習に来て私を質問攻めに…。他の講師たちの協力も仰ぎつつ、できるかぎりのサポートを行いました。学力は確実に伸びていき、模試の志望校判定も上がっていったのです。

そして無事に合格を勝ち取りました。報告に来てくれた彼に「よかった！すごい！」と声をかけると、「うん。でも正直ちょっとだけ悔しい…」という意外な言葉。「なぜ？」ときくと、「1、2年の時にさぼってなかったら、俺もっとできていたかもしれないから」と。ここまで変わってくれたことがうれしかったのでしょう。それを聞いていたお母様は涙を流しておられました。