その男子の小2生が初めて来たのは年長の終わり頃で、入学に向けた準備と、当時通っていた塾を変えたいという理由からでした。その塾の環境に馴染めず、教室に入ることすら難しい状況だったそうで、そんな様子を見ていた保護者様も「何とか勉強に向き合えるようになってほしい」という強い思いを抱いていました。
どのように関われば今の悩みを解決できるか、彼がどうなりたいのかを考え、さまざまな方法で向き合うことにしました。大小なんでもしっかり褒め、時には苦手なことや嫌いなことにもチャレンジさせ、達成感を感じてもらうなど、あの手この手で支えていきました。
最初は警戒心が強く、またモチベーションを上げることもできず、悩む時期もありました。そんな中、同じ教室の高学年の子たちが積極的に彼と関わっている様子を目にしました。わからない問題を一緒に考えたり、注意をしてあげたりする姿です。そうした交流は彼には新鮮だったようで、しっかり耳を傾け、以前よりも勉強に前向きに取り組むようになっていきました。
今では誰よりも早く、授業の1時間も前から塾に来て勉強の準備をするまでになりました。いろいろなことに対して「もっとやってみたい」と前向きな言葉も聞けるようになっています。
大人が関わることも大切ですが、同じような目線の仲間と触れ合い、周囲を受け入れ、その中で見て聞いて成長していくことが、なりたい自分になっていく1人ひとりの生徒にとって貴重な機会と経験になっているんだと強く感じました。
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